3つのポイントで簡単!!人前で話すのが苦手な人が、うまく話す方法

教育

講演、研修、授業などの場面で、人前でうまく話し、内容を理解してもらうためには、話の流れを大きく3つに区切ると良いです。

どんな話も3つの構成で準備する

授業、講演、研修などは単なる発表と異なり、相手に腑に落ちるように理解してもらうことが重要な目標となります。人前でうまく話し、理解してもらうには、話を3つの構成で考えることが大切です。3つの構成とは、「1、導入 2、展開 3、まとめ」です。たとえば、50分の講演依頼であれば、導入に5分、展開に40分、まとめに5分といった感じを基本形とします。100分であればその倍で構成するなど柔軟に変更しながら考えていけばよいでしょう。

「導入」をどのように準備するか

「導入」ですが、簡単に言うと、その日に話す中心的な内容にスムーズに移行するための段階です。その日に話す内容を簡単に紹介するといった入り方が何となく思いつくかと思います。それ以外にも、これからする話を理解すれば、どのようないいことがあるかといったことを先に知らせておくというやり方もあります。他にも自己紹介とその日の話しをつなげるとい方法もあります。

 しかし、もっと効果的な導入は、その授業や講演などにおいて一番考えさせたい大きな問いを投げかけて考えさせて、話を進めるうちに最初の問いの答えが分かってくるというやり方です。他にも、その日の話しの内容と関連する時事的な内容を取り上げながら、問いを投げかけて話を進めるという方法もあります。この導入は、話の内容自体の準備に比べて軽視されがちです。しかし、導入がうまくいかないと話全体に影響するのでそれなりにうまくいくように準備する必要があります。

「展開」をどのように準備するか

次に「展開」です。ここは講演や授業などの一番中心的なところです。どのような話をすれば相手が理解してもらえるかという視点で具体的な活動や話の内容を考えて作っていきます。相手に行ってもらう活動については、資料にメモをしてもらうのを基本とするか、ワークシートなどに自分の考えを書かせるのか、事例を検討してもらうのか、グループワークで意見交換させるのか、色々な方法が考えられると思います。これらの活動は全て、講演や授業などで何を理解し習得して帰ってもらいたいかによって決まってきます。

では、何を理解し帰ってもらいたいかですが、これを欲張りすぎる人は多いです。しかし、一つの講演なり授業で理解してもらえることは限られています。もちろん、些末な知識を網羅的に伝えるだけならば、いくらでも知識の注入は可能です。しかし、そのような講演なり授業は、受けてる側に定着することはなく、忘れて終わりの最悪のものとなります。よって、伝えたいことをとにかく絞り込む必要があります。私の師匠の先生は「一つの授業で教えられることは一つだけ」と言っていました。その通りだと思います。大事なことを絞り込んで、その大事なことに関連するような事柄がどのようにすれば、理解できるかを考えていきます。そしてその大事なことの理解のためとして、どのような活動が有効かを考えていくのが展開の部分です。何を理解させたいのか、相手が腑に落ちるようにするためにどのような活動が有効かを常に意識する必要があります。

「まとめ」をどのように準備するか

最後の「まとめ」は、その講演や授業で学んだことを振り返ってもらう段階です。勘違いされるのですが、ここでは、話して手自身がどのようなことを語ったかを声を出して振り返ってもほとんど意味はありません。それは話す側にとっての振り返りでしかありません。振り返えるべきなのは、講演なり授業を受けた人自身です。よって、どのようなことを学んだかを振り返させるような活動なりを考えて用意する必要があります。何を学んだかを、まとめさせて周りと共有させる、質問を考えさせるなどです。以上、講演依頼などを受けた際には、ただ闇雲に話す内容を考えるのではなく3つの構成を意識してください。